2014年9月11日木曜日

驚愕のコレクション 箱根の岡田美術館

2013年10月箱根に新しい美術館が開館した。岡田美術館。岡田和生氏の姓から命名。

設立、運営は株式会社ユニバーサルエンターテイメント。社名をアゼル株式会社としていた時期もある。岡田和生氏は創業者で取締役会長。日本の資産番付で2013年16位、13億ドル。ちなみに一位はユニクロの柳井正133億ドル。柳井正氏は全米オープンで準優勝の錦織圭に個人で5000万円褒賞金をだしたそうだが、しみったれといわれるわけだ。

さて、横道にそれたが、美術館なのだから、大事なのはその展示内容。タイトルを見れば、想像はつきますね。

私が見に行くきっかけは、喜多川歌麿の「深川の雪」。2mx3.5mの巨大な浮世絵の4/4から6/30までの期間限定の展示が発表されたから。


深川の雪は、品川の月(アメリカのフリーア美術館)、吉原の花(アメリカのワズワース・アセーニアム蔵)とともに雪月花三部作として知られていた。深川の雪は歌麿が栃木に滞在した時期に制作されたと伝えられている。長年行方不明になっていたが、66年ぶりの公開だそうだ。(むー、金のあり余る岡田美術館が相当の大金で購入したのかな)

普通の美人画はA4程度のブロマイド。それに対して深川の雪は巨大な画面の中に27名のあでやかな美女がたっぷりと描かれている。誰だって見とれます。

深川の雪の運命をパンフレットから引用してみます。
明治12年(1897)11月23日、栃木県の定願寺における展観に、豪商・善野家が「雪月花」を出品した。明治20年年以前に美術商S.ビングが「雪、花」を購入、明治24年ごろ林忠正が「月」を購入し、3作品ともパリへ渡った。「月、花」は上記の美術館に収蔵され、「雪」はパリ滞在中の浮世絵収集家・長瀬武郎が購入し、昭和14年に日本へ持ち帰られた。「雪」は昭和23年(1948)4月15日から銀座松坂屋での「第二回浮世絵名作展覧会」に3日間のみ展示され、その後行方知れずとなった。(うむー、推理小説だな)

美術館で最初に見た作品が、この深川の雪。こんなすばらしい浮世絵を見たのだから、このまま帰ってしまっても不満はない。

驚愕のすごさが始まるのは、実はここから。工芸の部屋と陶磁器の部屋の展示物を見たとき。
そのひとつが、紀元前13世紀ごろ殷の時代の青銅器製トウテツモンホウライ(パソコンでは漢字が出ない)。河南省安陽市侯家荘の殷王墓出土の伝承を持つ青銅器と同じ図象銘(部族を示す族記号)が鋳込まれており、殷王墓出土と考えられている。高さ56センチの実物は写真の比ではなく圧倒的な存在感があり、その場を去りがたくなる。


もうひとつ、紀元前3000年縄文時代の深鉢形火焔型土器。信濃川下流域を中心に分布していた文様の土器。展示品は、模造品かと思うほど、状態がよく、ひびや割れ、欠けもなくきれいな土器であった。中学生のころにこのような実物を見てみたかった。


その他、展示品はいづれも超一流品ばかり。一度に全部は見られないのではないかと思う。よくこれだけの作品を集めたものだ。日本有数の美術館であろう。今回は絵画をほとんど見ていない。絵画作品もすばらしいものなので、また行こう。

建物は、当然ながら、最新の免震構造になっている。おかげで、背の高い展示品もあっさりと置いてある。
建物の正面壁の巨大な壁画も見ものだ。京都建仁寺の国宝「風神雷神図屏風」を模倣した、たて12メートル横30メートルの壮大な壁画で、福井江太郎氏によって「風・刻(かぜ・とき)」と名づけられ創造された。

我々が、このようなすばらしい展示物を見られるのは、パチンコとスロットのファンのおかげといえる。多くのファンが楽しんで使ったお金で、岡田和生氏が大金持ちになり、そのお金がこれらの収集に使われ、最新の美術館の建設に使われた。ありがとうファンの皆さん。

美術館訪問は4月13日(ブログに書くのは5ケ月後になりました)


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